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議員タスクフォース
南アフリカ訪問プログラム
2006年6月28日-7月4日

世界基金支援日本委員会では、超党派の有志議員による議員タスクフォースを設けていますが、そのプログラムの一環として、逢沢一郎議員(自民党、タスクフォース幹事)、長浜博行議員(民主党)、および当委員会ディレクター山本正、事務局の伊藤が南アフリカを訪問しました。米国・欧州の世界基金支援委員会関係者とともに、クワズル・ナタール州各地の世界基金援助事業を視察しました。また、前後の日程で、南アフリカにおける企業のエイズへの対応状況を知るため、企業訪問、関係者との懇談、また、日本の青年海外協力隊エイズ対策隊員の活動現場も視察しました。尚、本プログラムの実施にあたってはMACエイズ基金よりご支援をいただきました。


視察報告

両親をエイズでなくした子供だけの世帯。長女は妊娠9ヶ月
クワズル・ナタール州北西部のトゥゲラ川上流に位置するトゥゲラ・フェリー村(Tugela Ferry)で、世界基金の資金を活用してコミュニティに根ざしたエイズ・結核の治療・ケアが実施されているNPOの事例を視察。

クワズル・ナタール州は、南アの中で最もHIV感染率が高く、成人の約3割が感染しているとされる。毎年、州内で誕生する新生児20万人のうち、30−50%がHIVに感染した母親から生まれ、その大多数は2歳になるまでに死亡している。HIVと結核の合併症も多い。ダーバンから車で片道3時間のこの地域はさらに感染率が高い。もともと貧しい地域であること、
貧しいが故に男性が都市部の鉱山に出稼ぎにでかけ買春しHIVに感染し家に戻り家族にも広がること、この地域に住むズールー族の間には伝統的に一夫多妻制が残っていること、辺鄙な土地であり保健サービスの提供が行き届かないこと、などが特にHIVが蔓延した原因と分析されている。

NPOフィランジャロは、世界基金の第1次案件募集に申請し承認され、2004年より資金供与が開始された。保健省が資金受け入れ機関となり、各地で活動するこうした民間組織にも資金が行き渡る仕組みとなっている。

入院施設を訪問 (©The Global Fund/R.Bourgoing)
地域のNPO、教会、薬物依存対策協議会、保健省、福祉省、企業など多くの組織の協力で共同運営され、28名のフルタイム職員、40名のパートタイム、320名のボランティアで支えられている。在宅HIV介護ボランティアによる在宅ケアの提供、重症患者のための16床の入院施設(ケア・センター)の運営、エイズ検査・カウンセリング、エイズ遺児や養祖父母の支援、ボランティアの養成など地域に根ざした多岐にわたる活動が行われている。世界基金の資金は、主に車両購入、施設の増改築、ボランティア研修などに使われている。

こうしたケアセンターと、献身的な医師、看護師、ボランティアの努力があり、悲惨な状況の中でも、Hope spreads faster than AIDS (HIVが広まるより早く希望が広がっている)と言われている。ケア・センターはもともとフィランジャロ・ホスピスと称していたが、抗レトロウィルス薬の導入の結果、死に至る病気ではなくなったという意味をこめてフィランジャロ・ケア・センターと改称したとのことである。

センターの活動概要説明の後、実際にエイズ患者が入院する施設の視察、ボランティアの介護スタッフとともに感染者家族を自宅に訪問し、感染のこと、薬の服薬や家族のことなどについて、直接話を伺った。

患者の自宅を訪問し話をうかがう逢沢一郎議員 (©The Global Fund/R.Bourgoing)



南アフリカ訪問プログラム日程

6月29日(木)
JETROヨハネスブルグセンター平野克己所長によるブリーフィング
トヨタ・サウスアフリカ訪問

6月30日(金)
世界基金による資金供与事業の視察
  (ダーバン郊外フィランジャロ エイズ・ケア・センター他)

7月1日(土)
海外青年協力隊エイズ対策隊員派遣事業の視察
  (南ア赤十字社クワズルナタール支部、タンボービル村)
世界基金パートナーシップ・フォーラム開会式

7月2日(日)
パートナーシップ・フォーラム
古屋昭彦在南アフリカ大使主催夕食会
メディア関係者との懇談

7月3日(月)
駐南アフリカ日系企業幹部との朝食懇談会
コカコーラ・アフリカ訪問

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