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パブリック・セミナー
官民パートナーシップの国際機関で働く―世界エイズ・結核・マラリア対策基金
2009年6月23日(火)
於 JICA地球ひろば

世界基金支援日本委員会では、外務省、世界基金との共催で、パブリック・セミナー「官民パートナーシップの国際機関で働く―世界エイズ・結核・マラリア対策基金」を東京にて開催しました。本セミナーは、国際機関でのキャリア構築を希望する日本の若手・中堅の方々を対象に、世界基金の活動や役割について理解を深めていただき、また本年の採用情報を提供することを目的に開催したものです。世界基金事務局より理事会担当部長代行のビルギット・ポーニアトフスキー氏をメイン・プレゼンターに迎え、名古屋大学大学院医学系研究科の青山温子教授およびアフリカ日本協議会国際保健分野プログラム・ディレクターの稲場雅紀氏のお二人にコメンテーターとしてご発言いただきました。企業や官公庁、大学研究機関、NGO/NPOなどから100名を超える方々の参加がありました。


ビルギット・ポーニアトフスキー氏

ポーニアトフスキー氏からは、世界基金がこれまでに承認している160億ドルの資金供与が途上国のエイズ、結核、マラリア対策に大きな貢献をし、いくつかの国では、実際に三疾患による死亡率や罹患率が低下するなどインパクトが現れていることが、具体的な数値とともに紹介されました。また、多セクターのパートナーシップで成り立つユニークな世界基金のガバナンス、事務局の組織体制や職員の構成(出身地域別では多い順に西欧46%、アフリカ14%、アジア14%など)、人事制度、採用プロセスについて詳細な説明がありました(プレゼンテーション資料[681KB])。世界基金で働く魅力について、ポーニアトフスキー氏自身が感じていることとして、(1)人の命を救うという重要なミッションがあること、(2)成果指向が強くダイナミックな組織カルチャーがあること、(3)多様な専門性や文化的背景がある職場環境で切磋琢磨できること、(4)給与などが国際的に高い水準であること、が強調されました。


青山温子教授

引き続き、世界基金の「5ヵ年評価」をまとめた技術評価委員会(TERG)のメンバーである青山温子教授からは、三つの疾患が世界でいかに重大な課題になっているかについて解説いただきました。また、世界基金事務局からは独立した立場の評価委員会で議論となったいくつかのポイントをご紹介いただき、WHOを初め国際保健のプレーヤーが数多くある中で世界基金をどのように位置づけるか、開発の世界の動きを先取りした先進的な機関であるが故に批判もあれば称賛もあることなど背景の分析が提示されました。国際保健を専門とする研究者の視点から見て、世界基金で働くことには数々の魅力があるが、同時に限界もあることは承知しておくべきとした上で、「G8九州沖縄サミットを発端とする機関であるというモメンタムを失わないためにも、世界基金の意思決定に関わるポストに日本人が一人でも多く関わっていって欲しい」と期待が述べられました。


稲場雅紀氏

一方、世界基金の理事会に先進国NGO代表団の一員として出席している稲場氏からは、理事会の意思決定レベル、資金を受ける国のレベル、感染症対策の現場レベルの3つのレベルで、市民社会がどのように世界基金の仕組みに関わっているかについて説明があり、国際機関の中でも最も市民社会との関係が深いのが世界基金であり、世界基金で働くということは、全員参加型による21世紀の国際機関の新しいモデルを作るという非常に先進的な仕事であるというコメントがありました。また、世界基金の原点は、感染症と闘っている人に必要な資金を直接届けるということであり、世界基金で働く方にはその原点を忘れずに「患者・感染者の人々とともに協力して感染症と闘うという気概を持って欲しい」と期待が寄せられました。

当日の配布資料は以下よりご覧いただけます。

なお、世界基金では、事務局業務の拡大に伴い、2009年末までに職員を約100名増員予定です。世界基金は従来の国際機関とは異なり、政府セクターと企業・NGOなどの民間セクターのパートナーシップによる新しいタイプの国際機関と言われており、多様なバックグランドの方々が活躍しています。今後の募集でも、公衆衛生や開発をはじめ、財務、法務、戦略企画、広報、IT、プロジェクト・マネージメント、モニタリング・評価など多様な職種で経験を積んだ、世界の優秀な人材が求められています。

採用関連情報や世界基金職員インタビューを以下のページに掲載しておりますのでご参照下さい。

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