お知らせ
日本国際交流センター(JCIE)では、渋沢栄一記念財団の助成により、2018年度の新事業として「外国人材の受入れに関する円卓会議」を実施することになりました。
JCIEでは、非営利・民間の立場から、2005年より在住外国人をテーマに様々な事業を実施し、実績と国内外に幅広いネットワークを構築してきました。本事業は、これまでの事業成果や、ネットワークを生かしつつ、政府、民間のいずれにおいても散発的に行われてきた外国人の受入れについての議論を、多様なセクターの代表者による継続的な議論として形成することを目的に実施するものです。さらには、日本の将来に向けての方向性を示せるような多面的、包括的な自由闊達な議論の成果を社会に幅広く広め、政策構築の支援を視野に入れながら、外国人の受入れのあり方についての国民的な議論が高まることを目指します。
円卓会議を開始するにあたって、7月12日には、円卓会議の発起人による会合を開催しました。日本政府の「経済財政運営と改革の基本方針」(2018年6月)により、今後、外国人材の本格的な増加が見込まれるなか行われた発起人会合には、25名の発起人のうち政界、経済界、有識者、NGO/NPO、日本に暮らす外国人を含む19名が出席し、円卓会議の今後の運営のあり方等について議論しました。また、参加者からは、人材不足と人口減少に対する危機感が表明されました。現状の政策の課題として、日本が既にグローバルな人の移動のなかに組み込まれていることへの認識と、日本で暮らす外国人を生活者としてとらえる観点の不十分さが指摘され、包括的な政策の検討が急務であるとの意見が多数を占めました。
なお、円卓会議の共同座長として、