活動報告

2017年10月24日から11月3日まで、日米青年政治指導者交流プログラムの第28回日本側代表団として6名の地方議会議員や政党関係者が、ワシントンD.C.、カリフォルニア州(オレンジ郡)を訪問しました。

 

日本国際交流センター(JCIE)では、日米両国の若手政治リーダーの交流を目的として、米国青年政治指導者会議(ACYPL)との共催で、1973年からこのプログラムを実施しています。米国からは、地方議会議員や政党の関係者、連邦議会や行政府のスタッフなどが訪日、日本からは、地方議会議員、国会議員秘書、政党スタッフなどが訪米し、政治、経済、社会の課題に関してブリーフィングを受け、意見交換を行っています。これまでの参加者は、日米両国で延べ約300名にのぼり、歴代の参加者の間で世代を超えた広範なネットワークが形成されています。本プログラムは、国際交流基金日米センターの助成を受けて実施しています。今回の訪米の概要は以下のとおりです。

 


 

ワシントンD.C.

ワシントンD.C.では、国務省、内務省、民主党全国委員会、北米トヨタやアステラス製薬などの企業を訪問したほか、日米関係および日米安全保障政策の専門家であるマイク・望月ジョージワシントン大学教授、プロボノ活動として移民問題を数多く手がけるスクワイヤ法律事務所の移民専門弁護士と懇談し、日米安全保障関係、北東アジア安全保障政策、トランプ政権の移民政策が与える影響、ロビー活動などについてブリーフィングを受け、幅広く議論を行った。また、相川一俊在米日本国特命全権公使との懇談では、トランプ政権下での日米協力や米国のTPP離脱に伴う日米通商政策の行方など日米関係を取り巻く問題について意見交換が行われた。その他に、国立公文書館やスミソニアン博物館群を視察し、米国の歴史と寄って立つ根幹となる思想などについて、理解を深めた。              

 

 

カリフォルニア(オレンジ郡)

ピーター・キム ラ・パルマ市議会議員(元市長)の全面協力のもと実施されたカリフォルニアプログラムでは、ジョシュ・ニューマン カリフォルニア州議会上院議員との懇談をはじめ、オレンジ郡の管理委員長(郡政府の長にあたる)、オレンジ郡に所在する市の市長や市議会議員など地方政府関係者と数多く懇談し、米国特有の地方政治システムに関して、ブリーフィングを受けた。また、オレンジ郡の下水処理場および浄水場を視察し、浄水の最先端システムに日本企業の製品と知見が活用されていることを目の当たりにした。AIの先端ベンチャー企業訪問では、AIを用いた政治活動の未来について、有意義な語らいとなった。視察に訪れたカリフォルニア大学アーバイン校では、同校の留学プログラム担当者や公共政策大学院の学生と懇談し、大学における留学プログラムの拡充策などについて意見を交わした。なお、一行は、オレンジ郡の地元紙である”Orange County Register”のインタビューを受け、コラム記事が掲載された。

 

Journalist meets politician: The day I reunited with my childhood friend 5,500 miles from home

 

 

 

参加者

小田 貴久  相模原市議会議員(民進党)
川端 徹  公明新聞中国支局主任
鈴木 覚  民進党広報局主査
田中 梨沙  自由民主党本部政務調査会主事
福田 吏江子  周南市議会議員(自由民主党)
依光 晃一郎  高知県議会議員(自由民主党)
船木 大  日本国際交流センター プログラムオフィサー (主催者)

 

(肩書きは訪米当時)

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