グローバル・ヘルスと人間の安全保障プログラムでは、日本で皆保険制度が導入されてから50周年に当たる2011年に「日本特集号」を刊行することを目指し、「21世紀型の新たな皆保険制度」を検討する研究プロジェクトを実施してきた。世界的な医学雑誌『ランセット』と協力することにより、単に今後の日本国内の保健医療制度をめぐる論議だけではなく、米国や中進国を含め世界的な関心を集めている皆保険制度に関する議論に大きく寄与することが期待される。

研究活動は、国内実行委員を責任者とし、(1)我が国の健康指標、(2)皆保険制度、(3)医療の質とコスト、(4)高齢化対策、(5)グローバル・ヘルス、をテーマに、若手研究者の参加を得て、国際的な諮問委員の助言の下、実施し、2011年9月1日には本特集号「国民皆保険達成から50年」の出版を記念して、シンポジウム「医療構造改革の課題と展望−3月11日の大災害を超えて」を開催した。

なお、『ランセット』では、これまでメキシコ、中国、東南アジア、インド、南アフリカの特集号を組んでいるが、先進国単独で扱うのは日本が初めとなる。

国内実行委員
[委員長]
武見 敬三(財)日本国際交流センターシニア・フェロー
 
池上 直己慶應義塾大学医学部教授(医療政策・管理学教室)
尾形 裕也九州大学医学系学府医療経営・管理学専攻教授
小林 廉毅東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野教授
渋谷 健司東京大学大学院国際保健政策学教授 [幹事]
中村 安秀大阪大学大学院人間科学研究科教授
橋本 英樹東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学教授
山本 正(財)日本国際交流センター理事長
 
協力機関:外務省
厚生労働省
文部科学省
国際協力機構(JICA)
国際諮問委員

2010年4月7日

アルファベット順
ホセ・M・アキン
(Jose M. Acuin)
メディカル・シティ医療の質向上担当室長(フィリピン)
スーディア・アナンド
(Sudhir Anand)
オクスフォード大学教授(英国)
アズル・アズワール
(Azrul Azwar)
インドネシア大学医学部公衆衛生学教授
リンカーン・チェン
(Lincoln Chen)
米国中華医学基金会理事長(米国)
江 東亮
(Tung-liang Chiang)
国立台湾大学公共衛生学院院長
巴 コ年
(Ba Denian)
浙江大学保健科学センター名誉所長(中国)
デービッド・エヴァンス
(David Evans)
世界保健機関(WHO)保健システム・ファイナンシング担当ディレクター
ハーベイ・ファインバーグ  
(Harvey Fineberg)
米国医学研究所(IOM)理事長
郭 研
(Yan Guo)
北京大学公衆衛生大学院保健政策・管理教授(中国)
クリストファー・マレー
(Christopher Murray)
ワシントン大学保健指標・評価研究所所長(米国)
マイケル・ライシュ
(Michael Reich)
ハーバード大学公衆衛生大学院国際保健政策武見太郎記念講座教授(米国)
アダム・ワグスタッフ
(Adam Wagstaff)
世界銀行開発調査部(人間開発・公共サービスチーム)兼東アジア・太平洋地域人間開発部保健担当リード・エコノミスト(米国)
スウィット・
ウィブルポルプラサート
(Suwit Wibulpolprasert)
タイ公衆衛生省上級顧問
梁 奉玟
(Bon Min Yang)
ソウル国立大学公衆衛生大学院院長兼経済学教授(韓国)

『ランセット』関係者
リチャード・ホートン
(Richard Horton)
編集長
ウィリアム・サマースキル  
(William Summerskill)
編集主幹