日本国際交流センターは、国際協力NGO センター(JANIC)、ジャパン・プラットフォーム(JPF)との共催、国際交流基金日米センターの助成により、2013年11月19日(火)に国際文化会館に於いて本セミナーを開催した。国際協力NGOの代表をはじめ、政府、民間セクターからの参加者も含め60名以上が集い、2011年3月の東日本大震災以降、日本と海外のNGOが連携して被災地の救援にあたった経験から得た学びや反省を共有し、国際的なパートナーシップをより強固にする具体的な方策について活発な意見交換が行われた。

振り返ってみると、東日本大震災では海外のNGOやフィランソロピー団体から被災地支援のために10億ドル以上もの寄付が寄せられ、日本と海外の非営利団体がしっかりと連携することの重要性が示された。しかし、そうした国際的なパートナーシップは時に大きな障害に直面し大変な苦労を要することもあったとの感想も多く聞かれた。

本セミナーでは、将来アジア太平洋地域における災害時に支援活動を行なうであろう日本と欧米のNGOや財団が、より円滑に効果的に国を超えて連携するために何ができるか、その方策に焦点を当てた。またNGOの国際的な連携を助長する環境を整えるため、政府、民間セクター、その他のステークホルダーができることは何か、議論された。

2013年11月19日
1:30-1:40開会挨拶
  JCIE 理事長 渋澤 健
1:40-2:15東日本大震災におけるNGOの国際的連携に関する調査報告:問題提起

JPFが行なった日本のNGOに関する調査、JANICによる東日本大震災におけるNGOの国際的連携に関する調査報告、JCIEによる日本と海外のNGOの国際的な連携に関する調査について報告した。

モデレーター:JANIC 事務局長 山口 誠史
  • JPF日本の人道支援NGOに関する調査報告
      JPF 事務局長 椎名 規之
  • JANIC人道支援NGOと東日本大震災に関する報告
      JANIC 震災タスクフォース チーフコーディネーター 田島 誠
  • JCIE「日本の団体から見た海外のNGOとの連携」報告
      JCIE/USA 事務局長 ジェームス・ギャノン
  • JCIE「海外の団体から見た日本のNGOとの連携 」報告
      JCIE/USA 財務・オペレーション担当ディレクター ガイガー 敦子
       
2:15-3:15東日本大震災から学ぶ

日本と欧米のNGOは共に活動する中で多くを学んだが、パートナーシップの妨げとなる課題に直面することもあった。 何がうまくいき、何がうまくいかなかったのか。NGOの国際的連携がどのように機能し、また連携を更に効果的にするにはどうすればよいか、議論した。

モデレーター:JCIE 専務理事・事務局長 勝又 英子
  • 日本のNGOの東日本大震災救援活動から得た教訓の報告
      JPF 共同代表理事、JEN 理事・事務局長 木山 啓子
  • 海外のNGOの東日本大震災救援活動から得た教訓の報告
      国際救援委員会 東アジア事業担当 田名 眞子
  • 外部救援を受け入れた被災地の視点
      石巻市社会福祉協議会災害復興支援対策課 課長補佐 阿部 由紀
  • 自由討議
     
3:30-5:00具体的なパートナーシップの可能性と実現のための方策

災害支援や人道支援を行なう日本と欧米のNGOの連携を更に効果的、持続可能にするために、パートナーシップの基盤をどのように強化できるか。東日本大震災の連携において革新的なアプローチをとったNGOもあったが、そのようなアプローチは今後も有効か。またNGOの国際的連携を育む環境を作るために政府省庁やNGO自身ができることは何か。それぞれの立場から、パートナーシップ実現の方策を模索した。

モデレーター:JCIE/USA 事務局長 ジェームス・ギャノン
  • 協働の立場から
      マーシー・コー 東アジア
      パートナーシップ・ディベロップメント・ディレクター ランディ・マーティン
  • 資金提供者からの提案
      ユナイテッド・ウェイ・ワールド 
      国際ネットワーク部 取締役副社長 ジョゼ・ペドロ・フェラーオ
  • 政府・行政の対応
      外務省 国際協力局 民間援助連携室長 江原 功雄
  • 日本のNGO からの提案
      AAR Japan(難民を助ける会)理事長 長 有紀枝
  • 自由討議
     
5:00閉会挨拶
  JPF 共同代表理事、JEN 理事・事務局長 木山 啓子