日本、中国、韓国―東アジアで隣り合うこの三か国は、不幸な歴史を乗り越えながら、この半世紀の間に友好を深めてきました。しかし、最近は領土や歴史にまつわる溝が広がって冷え込んだ関係ばかりが浮かび上がり、「反中」「嫌韓」「反日」ムードが国民にも深まっているのが現状です。

一方で、漢字文明に代表されるように、この三か国は歴史的・文化的に切っても切れない関係にあります。また、環境問題や少子化をはじめ、国境を超えた共通の21世紀的課題も多く、さらには若い世代を中心に新たなカルチャーの交流も育ちつつあります。

この数十年、欧米主導で進められてきたグローバリズムの中で生じたさまざまな問題にも、実は日中韓を中心とした東洋的な文明や知恵を活用することができるのではないでしょうか。これからを担う若い世代の人々とともに、「日中韓の絆」を再発見しつつ、21世紀の世界における三か国の役割を探っていきます。

本事業では、2014年11月から2〜3か月ごとに、日中韓の共通文化等の事情に精通したゲストを各国から招き、主に以下の4つのジャンルからテーマを取り上げて、継続的に公開セミナーを行います。

  1. 文化的共通基盤(漢字文化、儒教・仏教文化、水墨画、東洋医学と食文化など)
  2. 新たな文化共有(アニメ、ドラマ、映画、ポップス、スポーツ文化など)
  3. 共通の課題(水問題、大気汚染、エネルギー、少子高齢化、社会格差、教育など)
  4. 摩擦の種(領土問題、近代史観の相違など)

原則として東京での開催となりますが、2015年度以降は中国、韓国でのセミナーも計画しています。

第8回 アメリカと語る日中韓

第8回セミナーは、日本政治外交、日米関係のエキスパートであるジェラルド・カーティス氏を中心に、日中韓の論客も招いてアメリカと日中韓の関係を掘り下げようと思います。 現在の日中韓の外交政策は、各国の米国との関係と深く結びついており、安全保障の問題だけでなく経済や金融の面でも4か国の思惑が複雑に交錯しています。日中韓という枠組みはアメリカにとってどういう意味をもつのか、日中韓はアメリカを意識しつつどんな道を歩むべきなのか――。核をめぐる北朝鮮の動向や、関心高まる米国大統領選の行方も踏まえながら、グローバルな視点で活発な討論を展開していただきます。

* お申込み受付を締め切りました *       

■ 開催情報

日時2016年5月12日(木)18:00〜20:00
(17:30より受付開始)
場所国際文化会館
東館地下1階 岩崎小彌太記念ホール
東京都港区六本木5-11-16 ...地図・アクセス
参加費無料
定員120名
言語日本語を使用いたします。
後援朝日新聞社、東亜日報(韓国)

■ パネリスト

ジェラルド・カーティスコロンビア大学 名誉教授
朱 建栄 (シュ ケンエイ)  東洋学園大学 人文学部教授
朴 母、 (パク チョルヒ)ソウル大学校 国際大学院教授、日本研究所長
石川 好作家、元新日中友好21世紀委員会委員

■ ゲストスピーカー略歴

ジェラルド・カーティス
コロンビア大学 名誉教授

1940年ニューヨーク市生まれ。1962年ニューメキシコ大学社会科学科を卒業し、1964年にコロンビア大学政治学修士課程修了。1969年同博士号(Ph.D.)取得。コロンビア大学政治学教授、同大学東アジア研究所所長、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学などの客員教授を歴任。大平正芳記念賞、中日新聞特別功労賞、国際交流基金賞を受賞し、旭日重光章を授与された。『政治と秋刀魚―日本と暮らして45年』(日経BP、2008)、『永田町政治の興亡』(新潮社、2001)、『代議士の誕生』(サイマル出版会、1971)など日本政治外交、日米関係についての著書多数。

朱 建栄 (シュ ケンエイ)
東洋学園大学 人文学部教授

1957年上海市生まれ。1982年華東師範大学外国語学部を卒業し、1984年に上海国際問題研究所付属大学院法学修士課程修了。1992年学習院大学にて政治学博士号取得。同年より東洋女子短期大学助教授を務め、1996年より現職。1986年総合研究開発機構(NIRA)、2002年米国ジョージ・ワシントン大学(GWU)、2007年英国ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)の客員研究員も務めた。『中国外交 苦難と超克の100年』(PHP出版、2012)、『中国 第三の革命』(中央公論新社、2002)など東アジア国際関係、中国現代史についての著書多数。

朴 母、 (パク チョルヒ)
ソウル大学校 国際大学院教授、日本研究所長

1963年生まれ。ソウル大学政治学科を卒業し、コロンビア大学で政治学博士号取得。1999年から2002年まで日本の政策研究大学院大学(GRIPS)助教授、2002年から2004年まで韓国で外交安保研究院助教授を経て現職。2005年第1回中曽根康弘賞受賞。著書に『代議士の作られ方』(文春新書、2000)、『自民党政権と戦後体制の変容』(ソウル大学出版文化院、2011)他多数。

過去のセミナー
特別編
協力団体
  • 日中韓三国協力事務局(在ソウル)
  • 〔日本〕公益財団法人 渋沢栄一記念財団、一般財団法人 MRAハウス
  • 〔中国〕中国社会科学院日本研究所、北京大学日本文化研究所
  • 〔韓国〕東アジア財団、ソウル大学日本研究所、東西大学
協賛企業
  • SKルブリカンツジャパン株式会社
  • ジャパンライフ株式会社
  • 眞露株式会社
  • ダイエイシッピング株式会社
  • 東レ株式会社
  • (五十音順)
企画推進メンバー
若宮 啓文【ディレクター】(公財)日本国際交流センター シニア・フェロー
石川 好【アドバイザー】作家、元新日中友好21世紀委員会委員
お問い合わせ

(公財)日本国際交流センター 担当:藤本
Tel: 03-3446-7781(代)