東アジア共同体が議論されるようになってから久しい。経済面での協力については、徐々に具体化してきているものの、安全保障面においては、いまだ具体的な枠組みについては合意に至っていない。日本国際交流センターでは、マッカーサー財団が立ち上げたプロジェクト「アジア安全保障イニシアティブ」の一環として、2009年度から3年間にわたり、非政府組織が東アジアにおける安全保障協力をいかに推進しうるか検討する研究・対話事業を実施することになった。本事業では、東アジアにおける広義の安全保障協力において非政府組織が貢献できる分野を特定し、より効果的な貢献を可能とする東アジアの非政府組織間のネットワーク形成、政府や国際機関との協働のあり方を検討し、将来戦略を作成する。
2009年度には、下記の研究グループを組織し、環境、人身取引、グローバル・ヘルス、海賊、災害・人道支援、安全保障概念の変遷を事例に取り上げ、各分野での非政府組織の活動の実態調査を開始し、1月には東京でワークショップを開催した。2010年度は、事例研究の成果に基づき、効果的な非政府組織の活動のあり方を分析する予定である。
研究チーム
| 主査: | |
| Rizal Sukma | 戦略国際問題研究センター副所長(インドネシア) |
| [環境・エネルギー] | |
| 鄭 瑞溶(Chung Suh-Yong) | 高麗大学国際学部准教授(韓国) |
| [人身取引] | |
| 本名 純 | 立命館大学国際関係学部教授(日本) |
| [グローバル・ヘルス] | |
| Yanzhong Huang | セトン・ホール大学ジョン・C・ホワイトヘッド外交国際関係学校准教授 兼 グローバル・ヘルス研究所長(米国) |
| [海賊] | |
| J.N. Mak | アナリスト、元マレーシア海洋研究所研究部長 |
| [災害・人道支援] | |
| 長 有紀枝 | 難民を助ける会理事長、ジャパン・プラットフォーム代表理事(日本) |
| [安全保障概念の変遷] | |
| 帰 泳濤(Gui Yongtao) | 北京大学国際関係学院准教授(中国) |
シニア・アドバイザー (アルファベット順)
| 韓 昇洲(Han Sung-Joo) | アサン政策研究所会長(韓国) |
| Charles Morrison | 東西センター理事長(米国) |
| 田中 均 | (財)日本国際交流センターシニア・フェロー |
| Jusuf Wanandi | 戦略国際問題研究センター副理事長(インドネシア) |
| 王 緝思(Wang Jisi) | 北京大学国際関係研究院院長(中国) |
| 山本 正 | (財)日本国際交流センター理事長 [プロジェクト・ディレクター] |