活動報告

 

日本国際交流センター(JCIE)の研究プロジェクト「民主主義の未来 -私たちの役割、日本の役割」(Democracy for the Future: DFF)では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が民主主義の未来に与える影響について探る活動を行っています。

 

 

 

 

COVID-19の拡大は世界中の人々の活動や暮らしに厳しい制限を与えるだけでなく、コロナ前より退潮傾向にあった民主主義にも更に深刻な影響を与えています。とりわけパンデミック下において、民主主義の本来的意義や普遍的価値の堅持には、市民社会を含む国内外の多様なセクターによる不断の努力と重層的な協力関係の構築が必要です。

 

こうした世界の潮流において日本の民主主義の状況はどのようなものであるのか、また、民主主義の後退に歯止めをかけるために諸外国が日本に期待する役割とはいかなるものであるのか ー こうした視点は政府や市民社会が取り得る施策に資するとの認識に立ち、当プロジェクトでは民主主義に関する国内外の論文・資料の翻訳や世界のオピニオンリーダーのインタビューを収録し、当プロジェクトのウェブサイトで紹介する活動を行っています。

 

 

対談・鼎談インタビュー動画文献・資料翻訳の3セクションを設けて掲載しております。

今後も随時更新予定ですので、ぜひ御覧ください。

 

 

対談・鼎談: 研究会メンバー同士や外部専門家を交えた対談・鼎談を不定期に開催しています。

第1回、第2回は、新型コロナウイルス感染症拡大から約1年が経過した今、日本と世界の民主主義がどのように変化・後退したかをテーマに、当研究会メンバーによる鼎談を実施しました。

 

 

第1回参加者

彦谷 貴子(コロンビア大学准教授)
竹中 冶堅(政策研究大学院大学教授)
矢吹 公敏(矢吹法律事務所弁護士)

 

第2回参加者

庄司 香(学習院大学政治学科 教授)
志賀裕朗(JICA緒方貞子平和開発研究所 上席研究員)

佐橋 亮(研究会幹事、東京大学東洋文化研究所准教授)(司会)

 

 

インタビュー: 民主主義に関する様々な問題について、世界中のリーダーの視点を紹介しています。

  • 第1弾テーマ 「COVID-19がアジアの民主主義の動向に与える影響」
  • 第2弾テーマ 「インド太平洋地域の民主的ガバナンス:政治指導者の視点」
  • 特別インタビュー 「サニーランズ原則」に関するメッセージ
    (マイケル・J・グリーン戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長)

 

文献・資料: 民主主義に関する国内外の資料・文献を集めたセクションです。

【主な掲載文献】

  • 『自由主義とその不満左派・右派からあがる異議の声』(フランシス・フクヤマ著、American Purpose、2020年10月)
  • 『インド太平洋地域における民主的統治を促進するパートナーシップ強化に関するサニーランズ原則』(戦略国際問題研究所(CSIS)、2020年7月)
  • 『新型コロナウイルス感染症と女性のリーダーシップ効果的対応からより良い復興(ビルド・バック・ベター)へ』 (国連助成基金、2020年6月)

 

 


民主主義の未来プロジェクトの概要

冷戦終結により共産主義は自壊し、勝利した自由と民主主義が世界に拡散していくと信じられていました。ベルリンの壁崩壊から30年が経った今、世界各地では権威主義的統治手法が拡大し、先進民主国でさえポピュリズムの台頭でぐらつき始めています。今日の世界において、民主主義は顕著に後退していると言っても過言ではありません。

こうした問題意識を踏まえ、JCIEは、国際秩序と普遍的価値が現在どのような脅威にさらされているのかを理解し、日本としてどのような政策を展開できるのか検討する研究プロジェクト「民主主義の未来 -私たちの役割、日本の役割」を2018年に開始しました。

詳細はこちら

 

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