活動報告

2019~20年、日本ではG20首脳会合並びに同関連会合、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)、成長のための栄養サミット(N4G)等が開催されます。日本がこれらの会合を戦略的に活用し、グローバルヘルスをさらに効果的に推進できるよう、日本国際交流センター(JCIE)は、2018年4月、内閣官房、外務省、財務省、厚生労働省、国際協力機構(JICA)との連携の下、国際諮問グループ(International Advisory Group on Global Health:IAG)を組織し(ページ下部メンバーリスト参照)、日本政府及びグローバルヘルスに関わる国内外の関係者との6ヵ月間の非公式なコンサルテーションを実施しました。

 

本プロセスの成果は、IAGからの提案として、以下の通り最終報告書にまとめられ、2018年10月に日本政府に提出されました。

 

英文全文:“Advancing the Global Health Agenda in the SDG Era: Enhancing Japan’s Leadership Role in 2019-20”

抜粋和訳「SDGs時代におけるグローバルヘルスの推進:2019-20年の日本に期待されるリーダーシップ」

 

報告書概要

IAGは、日本政府が一連の国際会議のアジェンダを検討する際に考慮すべき視点として以下2つを特定しました。

  1. 各国レベルにおいて、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を後押しする際に、プライマリヘルスケア(PHC)及びヘルスセキュリティとの繋がりを考慮すべき
  2. 保健セクターと水・衛生、栄養、街づくりといった関連分野との連携を強化し、社会全体の健康増進を推進すべき

報告書内には、上記2つの視点に基づき、日本政府のリーダーシップが期待される諸々の政策アイディアが列挙されています。

 

特に、日本政府が2013年以来推進しているUHCについては、2019年G20を活用して取るべき次のステップとして以下3つの具体的な提案を行いました。

 

【UHCに関わる3つの提案】

    提案1:UHCを目指す国々の保健財政を支援する多国間プラットフォームを構築する

    提案2:保健大臣と財務大臣の間の定期的な協議プロセスを構築し、両省の連絡・協調を推進する

    提案3:各国のUHCへのコミットメントに関する説明責任(アカウンタビリティ)の枠組みを設計する

 

IAGのプロセス

IAG各メンバーはまず、日本政府が一連の国際会議のアジェンダを検討する際に考慮すべきグローバルヘルスおよび関連分野の優先課題を提案し、その後、その提案に基づき日本政府関係者も交えた3回の電話会議を持ちました。

 

2018年9月7日には、JCIE、早稲田大学、国立国際医療研究センター(NCGM)国際医療協力局との共催の下、ビル&メリンダ・ゲイツ財団早稲田大学スーパーグローバル大学創成支援事業一般社団法人 東京倶楽部の支援を受け、ラウンドテーブルを実施しました。同会合には、IAGメンバー及び政府関係者に加え、国会議員国際機関や民間セクター、学界、市民社会の代表者約50名が参加し、2019年のG20において議長国となる日本が何を優先課題とすべきか意見を交わしました

 

9月7日のラウンドテーブル参加者

 

 

グローバルヘルス国際諮問グループ・メンバー

リナ・アグスティナ

(Rina Agustina)

インドネシア大学医学部人間栄養研究センター代表[インドネシア]

カタリーナ・ド・アルブケルク

(Catarina de Albuquerque)

ウォーター・アンド・サニテーション・フォー・オール(SWA)会長 [ポルトガル]

マーク・ダイブル

(Mark Dybul)

ジョージタウン大学医学部教授、同グローバルヘルスとクォリティセンター共同代表 [米国]

ギティンジ・ギタヒ

(Githinji Gitahi)

AMREFヘルス・アフリカCEO [ケニア]

 

宮 鵬

(Peng Gong)

精華大学地球システム科学センター教授兼代表 [中国]

 

ローレンス・ハダード

(Lawrence Haddad)

栄養改善のためのグローバル・アライアンス(GAIN)事務局長 [英国]

ミナ・カン・キム

(Minah Kang-kim)

梨花女子大学校行政学教授 [韓国]

 

イロナ・キックブッシュ

(Ilona Kickbusch)

国際・開発研究大学院(ジュネーブ)グローバルヘルスセンター局長 [ドイツ]

ガブリエル・ルン

(Gabriel Leung)

香港大学李嘉誠医学院学長 [香港、中国]

 

フランシス・オマスワ

(Francis Omaswa)

グローバルヘルスと社会変革のためのアフリカセンター(ACHEST) [ウガンダ]

ゴーリック・ウームス

(Gorik Ooms)

ロンドン大学衛生熱帯医学大学院教授(グローバルヘルス法とガバナンス) [ベルギー]

アンドレ・ピチョン・リヴィエール

(Andrés Pichon-Riviere)

ブエノスアイレス大学公衆衛生学教授、臨床効果・保健政策研究所(IECS)保健経済局長 [アルゼンチン]

マイケル・ライシュ

(Michael Reich)

 

ハーバード大学公衆衛生大学院 武見国際保健プログラム主任教授、国際保健政策学教授; IAGタスクチーム・シニアアドバイザー [米国]

デヴィ・シェッティ

(Devi Shetty)

ナラヤナ・ヘルス代表 [インド]

 

ウィニー・イップ

(Winnie Yip)

ハーバード公衆衛生大学院医療政策経済学教授、同中国ヘルス・パートナーシップ局長 [香港、中国]

[出身国]

 

 

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