お知らせ

日本国際交流センターでは、世界情勢の変化に対応し日本社会の変革に貢献できる組織づくりを目指し、2022年5月よりビジョン・ミッションを検討してまいりました。この度、理事会および評議員会での協議を経て、以下の通り、日本国際交流センターのビジョン、コア・バリュー、ミッションを策定し、事業の柱を改編いたしました。

 

 

 

公益財団法人 日本国際交流センター(JCIE)

ビジョン コア・バリュー ミッション

 

日本国際交流センターとは

日本国際交流センター(JCIE)は、民間レベルでの国際的な政策対話と協力を推進する公益法人。国際社会の安定と発展は、政府による外交のみならず、様々な民間アクターの参画によって強化されるべき公共財であるという信念のもと、地球的視点に立ち国内外の諸課題解決に貢献する。東京と米国ワシントン・ニューヨークを拠点に、人間の安全保障の視座のもと、外交・安全保障、民主主義の擁護、グローバルヘルス(国際保健)、グローバルな人の移動、女性のエンパワメントなど、多角的なテーマで国際交流や政策対話・政策提言活動を行う。

 

VISION ビジョン

国際社会の平和と持続的・包摂的な発展

 

CORE VALUE コア・バリュー  

非営利、独立、不偏不党の立場を堅持するとともに、人の尊厳、自由、人権、及び多様性の尊重が、事業を実行する上での中核的価値である。また、誠実であること、公正であることを行動指針とする。

 

MISSION  ミッション

  • JCIEが理念の形成と具現化に力を尽くし、1990年代以降、日本外交の政策理念となってきた「人間の安全保障」の視座を尊重し、多様な脅威から人々の生存、生活、尊厳が守られる包摂的でレジリエントな社会の実現に寄与する。また、国際的な連帯を通じてこうしたグローバルな課題解決に日本がより積極的に国際的役割を果たせるよう環境を醸成し、国内外での発信力を高める。

 

  • 社会課題が複雑化する中、一つの専門分野のみで解決できることには限りがあり、また、官民いずれのセクターも単独で課題を解決することはできない。JCIEは、一つの専門分野にとどまらない総合的な英知を結集しイノベーションを促すためのカタリスト(触媒)となり、また、政・官・産・学・市民社会の多様なセクターのリーダーと次世代を担う若手の参画による官民連携のカタリストともなる。

 

  • 地球的な視野によるJCIE事業に日本のポリシーメーカー(政治家、省庁関係者など政策決定者)の参画を求めることで、国内の課題解決に貢献し、閉塞した日本社会を変革する担い手となる

 

事業の柱(2023年現在)

 

  1. グローバルおよび二国間での政策対話

三極委員会をはじめとする定期的な政策対話プラットフォームを運営し、国内外の政策決定者や有識者による政策対話や共同研究を実施する。政治、経済、外交・安全保障、エネルギー問題、食糧危機、移民・難民問題、グローバルヘルス、気候変動など、その時々の国際情勢に応じた喫緊のテーマを分野横断的に取り上げ、民間レベルの恒常的な対話のチャンネルと人的ネットワークを維持し、政策形成に寄与する。

 

  1. 個別のグローバル課題の解決に向けた取り組み

国際秩序が激変し、戦争や地政学的対立が国際関係上の喫緊の課題となっている。しかしより広い視野で見れば、気候変動、パンデミック、自然災害、食糧・資源問題など、生命や地球に関わる脅威が相互に連鎖しあい危機となり、国境を越え国際社会全体の協力が求められる課題が山積しており、持続可能な開発目標(SDGs)の達成が極めて重要である。対立と協力が複雑に絡み合う時代[i]において、人の生存と生活と尊厳を重視する人間の安全保障は、価値観の相違や分断と対立を乗り越え対話を可能にしうる理念であることから、JCIEは人間の安全保障の視座を重視し、国際的な連帯を通じて以下のテーマに取り組む。

 

  • 自由・人権の尊重と民主主義の擁護:人権の尊重や人の尊厳は、国連憲章や国連の世界人権宣言でもうたわれている国際規範であり、人間の安全保障を支える礎石である。近年、世界各国で自由、民主主義、人権の尊重、法の支配などが後退する傾向が見られる中、このような普遍的価値の擁護が重要である。インド太平洋地域において国際秩序と普遍的価値がどのような脅威にさらされているかを理解し、日本としてどのような政策を展開すべきか検討することを目的に、政策提言と情報発信に取り組む。

 

  • グローバルヘルス:健康は基本的人権のひとつであり、世界中すべての人々が健康であることは平和と安全を達成するための基礎である。持続可能な開発目標(SDGs)のひとつである保健医療に焦点を当て、貧富の差や社会的属性の違いにかかわらず必要な保健医療サービスが受けられる社会の構築、国境を越える感染症への対応や急速に進むアジアの高齢化など、地球規模課題としての保健医療課題の解決に向けたプラットフォームの運営、政策提言、アドボカシー[ii]、情報発信等を行う。

 

  • グローバルな人の移動:人の国際移動と日本における移民・外国人の定住化が進展する中、安全な移動と安定した定着を図る上で、情報、言語、文化、法制度などが阻害要因になりやすい。社会の構成員としての移民・外国人の人材育成を含む社会統合と包摂を目指す実践への支援や、より安全で秩序のある人の移動を可能とする制度的枠組みの検討などを通じて、従来未整備であった日本の外国人受入れ基盤と未来志向の受入れ政策の構築に向けた政策提言、アドボカシー、情報発信等に取り組む。

 

  • 女性のエンパワメント[iii]女性議員を中心に、政治・行政・民間の分野における女性活躍推進に向けた政策、ベストプラクティス等を共有し、環境醸成を進める。グローバル化社会における女性活躍の機会を一層発展させていくことにより、ネットワーキングの機会を提供し、国内外のジェンダー・ギャップを縮小し、市民社会の重要なアクターとして女性が真に活躍するダイバーシティ社会の実現を目指す。

 

  1. 政治家のエンゲージメント:すべてのJCIE事業の基盤として政治家の参画を促進

日本国際交流センターのすべての事業で、政策対話や各種委員会に政治家(国会議員、地方議会議員および地方自治体長、諸外国の議員)の主体的な参画を求め、民間の知見を交えた政策議論を進めることで、より良い政策形成に寄与する。政治家を対象とした事業としては、日本と米国の国会議員・連邦議会議員や地方議会議員、次世代政治家の相互訪問、米国議会スタッフの訪日などの交流事業を定期的に実施。日本の議員に様々な政策課題をめぐる国際対話の機会を共有するとともに、米国の議会関係者の日本理解を促進する。

 

日本国際交流センター(JCIE) 事業の柱

 

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[i] 国家安全保障戦略(2022年)p.3  https://www.cas.go.jp/jp/siryou/221216anzenhoshou/nss-j.pdf

[ii] 政治的、経済的、社会的な制度や体制などにおける決定に影響を与えることを目的とした活動

[iii] エンパワメント:個人や集団の潜在能力を引き出し発揮させること

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