お知らせ
ハーバード大学のプロボスト（学長相当）並びに米国医学研究所（現医学アカデミー）会長を務めたハーヴェイ・ファインバーグ教授の武見記念賞受賞を記念し、多分野の科学者・教育者がファインバーグ教授と対話を行うシンポジウムが、公益信託 武見記念生存科学研究基金主催、日本国際交流センター（JCIE）協力により開催されます。
武見記念生存科学研究基金では、故武見太郎氏が創造した生存科学（＊）の普及・発展を図ることを目的として、生存科学とその関連分野において国内外で評価される顕著な業績をあげた研究者または実践者（個人又は団体）を顕彰する賞「武見記念賞」、並びに将来リーダーとなるうる個人又は団体を顕彰する賞「武見奨励賞」を授与しています。今回は、ハーヴェイ・ファインバーグ教授に武見記念賞、坂元晴香東京女子医科大学准教授に武見奨励賞が授与されることになりました。
（＊）人類の生存秩序を、個人の生存の場から、集団としての地球的規模における全人類の生存の場まで包括的にとらえようとする学問。人類の生存秩序には、生物学的秩序、社会経済秩序、精神生活秩序、さらには政治的な秩序があり、それらすべての秩序の中に生物的要素が大きく存在すると考える。
本シンポジウムでは、2人の受賞者による講演、受賞者と御子柴克彦 上海科技大学教授、安井正人 慶應義塾大学教授、小泉英明 日本工学アカデミー顧問、マイケル・ライシュ ハーバード大学名誉教授との専門分野を超えた対談を通じて、国を超えた連携・協力、地球環境との共生が求められる時代状況において、生存科学をどう位置付け、学術界、教育界、そして医療業界はどのような方向に進むべきかご議論いただく予定です。
詳細についてはこちらから（Peatixのイベントページ）。英語ページはこちら。【最新情報】2024年2月19日正午をもって、Peatixイベントページからの会場参加チケットのお申し込みは締め切りました。会場でのご参加希望の方は、事務局のメールアドレス [email protected] まで、お名前、ご所属、ご役職、およびレセプションご参加希望の有無をご記載の上、お申し込みくださいませ。
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ハーヴェイ・V・ファインバーグ
ゴードン＆ベティ・ムーア財団理事長。米国医学研究所（現医学アカデミー）理事長、ハーバード大学プロボスト（学長相当）、ハーバード・チャン公衆衛生大学院学部長を歴任。民間財団の経営に関わる前は、主に、医療政策や医療に関わる意思決定の研究に従事。特に、グローバルヘルス、医療技術評価、ワクチンの評価及び使用、パンデミック対応、医療技術革新の普及に重点を置いてきた。現職以前には、カーネギー国際平和財団、ウィリアム＆フローラ・ヒューレット財団の理事長を務めた。また、サイエンス・フィランソロピー・アライアンス理事長、米国中華医学基金会理事、ジョサイア・メイシーJr.財団およびFXB（フランソワ・ザビエル・バグヌード）協会の理事を務める。また、医療意思決定学会の設立に携わり、会長を務めた。ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌（NEJM）の編集委員や、ヴェオリア環境研究所の戦略検討委員会、シンガポール国立研究財団の科学諮問委員会など、多くの諮問委員を務める。また、ピーターソン・ヘルスケア・センターの諮問委員会委員長、清華大学ヴァンケ公衆衛生学院の初代国際諮問委員会共同委員長、新興感染症および21世紀の健康脅威に関する米国アカデミー常設委員会委員長を務める。その著書は、『ワクチン いかに決断するか 〔1976年米国リスク管理の教訓〕』藤原書店（2021年）、『豚インフルエンザ事件と政策決断―1976起きなかった大流行』時事通信出版局（2009年）等、日本語にも翻訳されている。また、エイズ予防、ワクチンの安全性、社会におけるリスク理解、グローバルヘルスなど、多様なテーマに関する書籍に共同編集者として関わり、専門誌に多数の論文を発表している。数々の名誉学位、公衆衛生におけるフランク・A・カルデロン賞、健康研究におけるヘンリー・G・フリーセン国際賞を受賞。
