East Asia Insightsを発行しましたーRegaining Momentum on North Korea Negotiatons: One Year on from the Singapore SummitーJCIE シニア・フェロー 田中均
シンガポールでの初の米朝首脳会談から1年が経過し、朝鮮半島をめぐる国際政治の安定化に日本をはじめ関係各国がいかなる戦略を描き、役割を果たすべきか、日本国際交流センター(JCIE)シニア・フェロー田中均(日本総合研究所国際戦略研究所理事長、元外務審議官)の論考を掲載したEast Asia Insights 2019年6月号を発行しました。 Regaining Momentum on North Korea Negotiatons: One Year on from the Singapore Summit Hitoshi Tanaka, Senior Fellow, Japan Center for International Exchange (JCIE) East Asia Insights (June 2019) PDF 2018年6月にシンガポールで行われた米朝首脳会談から1年が経ちました。朝鮮半島をめぐる国際政治が安定するためには何が必要なのでしょうか。 田中は、2月にハノイで行われた第二回米朝首脳会談は自国の内政に左右されたトランプ政権の失策であったとしたうえで、米朝がシンガポールでの合意に立ち戻り、互いへの不信を克服していくこと、非核化と平和体制樹立を同時に進めていくロードマップを描くこと、韓国、中国、ロシア、なにより日本という周辺国が関与した枠組みとすることを主張します。 日本は積極的に動くべきであると主張する田中は、平壌宣言等の枠組みのなかで日朝関係の正常化と拉致問題を位置づけてきたとおり、日本政府が提案している条件なき日朝の首脳会談も包括的視野から行われるべきであるとしています。 East Asia Insights JCIEではポリシー・ブリーフ ”East Asia Insights” を年に数回発行しています。アジアの重要な政策課題に関するJCIEシニア・フェロー 田中均(日本総合研究所国際戦略研究所理事長、元外務審議官)による英文論考を海外の有識者を主な対象として発信しています。 バックナンバーはこちら