(1)東京ワークショップ(1999年10月16−17日)

歴史的に、日米中三カ国の関係が同時にすべて友好的であったことはないと言われる中で、この三カ国の協力関係を建設的に発展させることはアジア太平洋の地域的安定と発展のみならず、21世紀の国際システム全体の課題としてきわめて重要である。
日米中協力に向けた三者対話を地道に重ねることを目的とする本プロジェクトでは、1996年の北京での第1回ワークショップ(成果刊行物: 『日米中協力−新たな三辺関係の模索』 +英文 China-Japan-U.S.: Managing the Trilateral Relationship)、1997年の東京での第2回ワークショップ、1998年のワシントンDCでの第3回ワークショップ(成果刊行物:英文 New Dimensions of China-Japan-U.S. Relations|)に引き続き、99年度は千葉県木更津市において第4回ワークショップを実施した。
第4回ワークショップでは、前回までの参加者に米国の若手研究チームも加わり、(1)日米中それぞれの国内情勢と日米中関係、(2)日米中関係を取り巻く最近の国際情勢、(3)日米中協力の将来と課題を中心に討議を行い、アジア太平洋における三者関係の今後の課題についても議論した。
基調論文はChina-Japan-U.S. Relations: Meeting New Challengesとして2000年秋に刊行の予定。

[米国] 
Morton Abramowitz外交問題評議会シニア・フェロー
Amy Celico国防省国防長官室中国担当アシスタント・ディレクター、国務省諜報・調査局北朝鮮担当アナリスト
Peter F. Geithnerハーバード大学アジア・センター顧問
Evan A. Feigenbaumハーバード大学ジョン・F・ケネディ政治学大学院、ロバート&レネー・ベルファー科学・国際関係研究所フェロー
Michael Green外交問題評議会アジア安全保障問題担当オーリン・フェロー
David M. Lamptonジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院中国研究担当ディレクター
Gregory Mayニクソン・センター、アシスタント・ディレクター兼中国研究担当リサーチ・アソシエート
Daniel Rosenチャイナ・オンライン研究・開発部長
Scott Snyder米国平和研究所プログラム・オフィサー
[中国] 
倪峰 (Ni Feng)中国社会科学院米国研究所研究員
王緝思 (Wang Jisi)中国社会科学院米国研究所所長
王栄軍 (Wang Rongjun)中国社会科学院米国研究所研究員
朱莉 (Zhu Li)改革開放論壇研究員
[日本] 
国分良成慶應義塾大学法学部教授
武見敬三参議院議員
船橋洋一朝日新聞社編集委員
山本正(財)日本国際交流センター理事長
渡邊幸治(財)日本国際交流センター シニア・フェロー

(役職は参加当時のもの・敬称略)

(2)若手政策研究プロジェクト

本プロジェクトでは長期的なインパクトを念頭において、上記のワークショップと並行して、日米中各国で中堅・若手の研究者による研究チームを発足させている。96年度には国分良成慶應義塾大学法学部教授を主査とする日本の研究チーム(成果刊行物 : 『日本・アメリカ・中国−協調へのシナリオ』 +英文 Challenges for China-Japan-U.S. Cooperation )が、97年春には中国社会科学院の王緝思米国研究所所長を主査とする中国の研究チームが発足し(成果の一部は 英文 New Dimensions of China-Japan-U.S. Relationsに収録)、98年秋には、ハーバード大学アジア・センターのピーター・ガイツナー顧問とジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院のD・マイケル・ランプトン教授を主査とする米国の研究チームが発足した。
東京ワークショップに先立ち訪日した米国の若手グループは、10月14-15日の2日間、日本の政治家、外務省関係者、研究者などと意見交換を行った。
米国若手グループの研究成果は、Major Power Relations in Northeast Asia: Win-Win or Zero-Sum Gameとして2000年秋に刊行の予定。