活動報告

 

日本国際交流センター(JCIE)は、民主主義の未来研究会プロジェクトの一環として、「インド太平洋地域における民主的パートナーシップのためのサニーランズ原則」に関するオンライン会議を6月29日に開催しました。

 

本会議は、2020年7月に戦略国際問題研究所(CSIS)から発表されたインド太平洋地域における民主的パートナーシップの強化を提案する提言書“The Sunnylands Principles on Enhancing Democratic Partnership in the Indo-Pacific Region”(*)をもとに開催しており、当プロジェクトはこれまで、国会議員に向けた懇談会や公開ウェビナー(2020年11月開催)を通して、提言を日本に紹介し、さまざまなセクターとの連携の強化を目指してきました。

 

今回のオンライン会議は”Shared Values in Asian-led Efforts to Defend and Support Democracy”をテーマに、高須幸雄、国際連合事務総長人間の安全保障担当特別顧問(研究会主査)のプレゼンテーションとモデレートのもと、サニーランズ原則の策定に関わった米国やアジア諸国の専門家らの参加を得て、民主主義パートナーシップをインド太平洋地域で広く共有し、共同で追求することができる普遍的な価値と共通の目的について議論を行いました。

 

サニーランズ原則は、その根本で民主主義の多様性を強調しています 。”Recognize that democracy is diverse”

一枚岩の民主主義の考え方を押し通すものではなく、各国のオーナーシップと各国とイコール・パートナーシップを基底としています。

 

当研究会プロジェクトはこれに賛同し、日本がどのようにこのパートナーシップ実現に向けたプロセスに関わっていくことができるか模索するため、民主主義の問題に取り組む方々や関心をお持ちの方々と、セクターを超えた意見交換を深めてまいります。

 

(*)サニーランズ原則とは
世界人口の半数以上が権威主義体制のもとで生活しており、民主主義の退潮傾向が懸念されています。これを受け、2020 年 1 月、 戦略国際問題研究所(CSIS)が、全米民主主義基金(NED)およびアネンバーグ財団と提携し、インド太平洋地域の有識者らをカリフォルニア州サニーランドのアネンバーグ・エステートへ招集し、民主主義先進諸国が民主的ガバナンスを支えるための戦略について議論しました。同年7月、この討議内容を踏まえた提言書がCSISから発表され、民主主義の多様性、近隣民主主義国に対する支援の重要性、民主主義国を支援する際の総合的なアプローチを10の原則として取りまとめられています。日本からは、当プロジェクトの高須幸雄主査が議論に参加し、この提言書に署名しました。

 

▶提言書はこちら 原文和文翻訳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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