活動報告
日本国際交流センター(JCIE)と住友商事(株)のパートナーシップに基づき、2020年10月から、日本で初めてとなる外国ルーツ青少年と彼(女)らを支援する市民公益活動団体への企業による本格的な人的支援活動を行います。
住友商事の社員が社員参加型社会貢献プログラム「100SEED」(注1)を通じて、対象団体の組織・事業運営基盤の強化支援及び学習支援教室の生徒への学習支援に参画することは、日本において社会的にSDGsに対する関心が高まる中、日本に暮らす外国ルーツ青少年の抱える課題に注目し、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標10「人や国の不平等をなくそう」の解決に向けて、外国ルーツ青少年に対し日本の将来を担っていく人材育成として企業が組織的に取り組む初めてのケースといえます。
JCIEが2020年度から3か年事業として実施する「外国ルーツ青少年未来創造」事業に住友商事が参画することで、外国ルーツ青少年の課題と教育、キャリア・就労支援の重要性についての社会的な関心が高まることが期待されます。また、JCIEとして、異なる枠組みから社会課題解決に向けて取り組む市民公益活動団体と企業の協働を支える仕組みを作っていくことで、外国ルーツ青少年支援分野における市民公益活動団体の組織基盤強化や支援の質の向上による活動の持続可能性と、企業の参画の拡大による社会的価値創出を促し、企業と市民公益活動の発展的な協働の関係について新たな発見を目指していきます。
2023年3月までは、JCIEが休眠預金を活用した事業として実施している「外国ルーツ青少年未来創造事業」(SYDRIS)にて採択された市民公益活動団体(7団体)に対して人的支援を行いました。2023年4月からは「外国ルーツ青少年の教育スタート事業」の採択団体(5団体)に対して学習支援及びプロボノ支援を行います。
支援先団体(2020年10月~2023年3月)
- 特定非営利活動法人 IKUNO多文化ふらっと(大阪府)
- 特定非営利活動法人 ABCジャパン (神奈川県)
- 特定非営利活動法人 glolab (東京都)
- 社会福祉法人 さぽうとにじゅういち(東京都)
- 特定非営利活動法人 青少年自立援助センター(東京都)
- 特定非営利活動法人 アレッセ高岡(富山県)
- 一般社団法人 DiVE.tv(愛知県)
支援先団体(2023年4月~ )
- 特定非営利活動法人 ABCジャパン (神奈川県)
- 社会福祉法人 さぽうとにじゅういち(東京都)
- 特定非営利活動法人 アレッセ高岡(富山県)
- 認定特定非営利活動法人 まなびと(兵庫県)
- 特定非営利活動法人 トルシーダ(愛知県)
(注1)「100SEED」は、住友商事が創立100周年を機に立ち上げたグローバルで取り組む社会貢献活動プログラムです。SDGs目標4「Quality Education (質の高い教育をみんなに)」を共通テーマに、世界各地の住友商事グループ社員が自ら対話し、積極的に活動することで、各地域の社会課題の解決に中長期的に取り組む活動です。
主な活動
- ランチウェビナー「日本各地で増える外国ルーツ子ども・若者を知る」(2023年8月2日)
- 「外国ルーツ青少年未来創造事業」(SYDRIS)X「100SEED」成果報告会(2022年11月30日)
- ランチウェビナー「学びたい心を支える『学習支援』」(2022年9月9日)
- ランチウェビナー「主体的に考える力を支える『キャリア支援』」(2022年9月2日)
- 多文化共生ウェビナー「『ともに生きる』とはー私たちが気づいていない『心の壁』について考えるー」 (2022年3月3日)
- ランチ・ウェビナー(外国にルーツを持つ青少年の現状と課題)(2021年9月2日)
- ランチ・ウェビナー「外国ルーツの子どもたちの抱える教育課題」(2021年2月24日、3月2日)
- JCIEとの連携事業:住友商事(株)「100SEED」の第6回企業ボランティア・アワード特別賞受賞 (2021年2月24日)