活動報告
日本国際交流センター(JCIE)では、1998年以来、日本の外交政策の柱である「人間の安全保障」という政策概念の普及と具現化を後押ししてきました。
2007年からは、人間の安全保障上の大きな課題であるグローバルヘルス(地球規模の健康課題)を主要テーマに取り上げ、グローバルヘルスに対する日本の貢献を一層推進することを目的に、同分野に関わる省庁、多様なセクターの代表の方にご協力いただき、「国際保健の課題と日本の貢献」研究・対話プロジェクト(2007~09年)、「グローバルヘルスと人間の安全保障」プログラム(2009~)を実施しています。
「グローバルヘルスと人間の安全保障」プログラムでは、(1)グローバルヘルスに対する支持基盤強化と官民連携の推進、(2)日本の知見に基づく対外戦略策定の後押し、(3)人間の安全保障の視点に立ったグローバルヘルスをめぐる国際対話の推進、を目的に以下の活動を行っています。
現在進行中の協議体 及び 事業
グローバルヘルスと人間の安全保障運営委員会
2023年G7グローバルヘルス・タスクフォース
保健分野のODAのあり方を考える特別委員会
- 「ポスト・コロナのわが国の国際保健外交―求められるODA政策等のパラダイムシフト」発表(2020年11月30日)
- マヒドン王子記念賞会議(PMAC)2020/UHCフォーラム2020サイドミーティング 「Reformulating Japan’s Global Health ODA to Meet Changing Global Needs(変容するニーズに対応した日本の保健ODAとは)」(2020年1月30日)
アジア医薬品・医療機器規制調和推進タスクフォース
- 「『アジア医薬品・医療機器規制調和推進グランドデザイン』緊急対応戦略~危機管理下における国産ワクチン実用化の実現に向けて~」発表(2021年6月15日)
- 「UHC推進の観点からのアジア医薬品・医療機器規制調和グランドデザイン」発表(2020年5月19日)
- 「アジア医薬品・医療機器規制調和グランドデザイン策定への提言:アジアの規制調和を推進する“四輪駆動”アプローチ」発表(2019年3月28日)
グローバルヘルス・ガバナンス研究会「ウィズコロナ・ポストコロナ時代の国際秩序の在り方と日本の役割」
ACTアクセラレーターについての情報発信
- 『ACT-A WATCH:新型コロナとたたかう国際協働のいま』の発行
- ACT-A WATCHのウェブサイト運営
- ACT-A WATCHのTwitter運営
グローバルヘルスに関する議員ブリーフィング
- 第5回グローバルヘルスに関する議員ブリーフィング(2020年4月21日)
- 第4回グローバルヘルスに関する議員ブリーフィング(2019年8月28日)
- 第3回グローバルヘルスに関する議員ブリーフィング(2019年6月11日)
- 第2回グローバルヘルスに関する議員ブリーフィング(2018年12月21日)
- 第1回グローバルヘルスに関する議員ブリーフィング (2018年9月6日)
グローバル・ファイナンシング・ファシリティ(GFF)に対する支援体制の強化
- UHCデー特別イベント「コロナ禍における母子・青少年の保健・栄養課題とGFFの役割」(2020年12月22日)
- ニュースレター「GFF Monitor」(2020年11月~)
- 報告書『SDGsの達成に向けて グローバル・ファイナンシング・ファシリティ(GFF)への期待と今後の課題』発表(2020年9月15日)
- 第3回GFFセミナー(2021年7月1日)
- 第2回GFFセミナー(2020年8月28日)
- 第1回GFFセミナー(2020年2月13日)
日米グローバルヘルス協力対話
- 第4回日米グローバルヘルス協力対話(2022年6月17日)
- 第3回日米グローバルヘルス協力対話(2018年9月28日)
- 第2回日米グローバルヘルス協力対話(2017年5月3日)
- 第1回日米グローバルヘルス協力対話(2017年3月7日)
過去の事業
2015~19年
- ラウンドテーブル「UHCの実現に向けて:G20、UHCに関する国連ハイレベル会合、そしてその先へ」(2019年9月24日)
- 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント「アフリカにおける持続可能な保健財政構築を目指して」(2019年8月29日)
- 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント「保健人材への投資:UHC達成と経済発展のカギ」(2019年8月28日)
- グローバルヘルス国際諮問グループ(2018年4月~9月)
- UHCフォーラム2017への協力(2017年12月12-15
日) - UHCフォーラム公式サイドイベント「UHC達成の道筋としての
結核対策―誰もとり残さない保健システムの実現に向けて」 (2017年12月12日) - プレス・ツアー「アフリカへのゲートウェイ:エチオピアに見るアフリカの保健医療と日本の役割」(2016年6月26日~7月3日)
- 国会議員ギニア視察プログラム(2016年5月1~7日)
- 国際会議「新たな開発目標の時代とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ―強靭で持続可能な保健システムの構築を目指して―」(2015年12月16日)
- プレス・ツアー「ケニアの今:保健アクセス格差解消への道のりと日本の役割」(2015年6月6~14日)
- 2016年G7に向けたグローバルヘルス・ワーキンググループ(2014~16年)
2010~14年
- プレス・ツアー「保健医療から見たミャンマーの今:日本の可能性を探る」(2014年7月)
- ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に関する日本・世銀共同研究プログラム(2012~14年)
- 健康と人間の安全保障プロジェクト(2011~15年)
- ランセット日本特集号プロジェクト(2010~11年)
出版物
2015~19年
- 「アジア医薬品・医療機器規制調和グランドデザイン策定への提言:アジアの規制調和を推進する“四輪駆動”アプローチ」(2019年3月)
- ”Advancing a Global Health Agenda in the SDG Era: Enhancing Japan’s Leadership Role in 2019-2020”(2018年10月)
- “Protecting human security: proposals for the G7 Ise-Shima Summit in Japan”(2016年5月)
- 「人間の安全保障を実現するために:伊勢志摩サミットのための提言」(2016年5月)
- Health, Resilience, and Human Security: Moving Toward Health for All(2016年4月)
2010~14年
- 包括的で持続的な発展のためのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ—日本からの教訓(2014年10月)
-
包括的で持続的な発展のためのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ:11カ国研究の総括(2014年10月)
- 『ランセット』日本特集号「国民皆保険達成から50年」(2011年9月)