活動報告

日本国際交流センター(JCIE)は、2月13日、第1回グローバル・ファイナンシング・ファシリティ(GFF)セミナーを開催しました。

 

本事業は、2018年より当センターが開始したグローバル・ファイナンシング・ファシリティ(GFF)に対する支援体制の強化事業の一環で、日本の国際保健・国際協力分野の専門家・実務家によるGFFに対する理解を促進し、GFFの取組みと日本の国際保健政策との連携を強化することを目的に実施されています。

 

第1回セミナーでは、当センターによるGFFに関する調査・研究報告書の未定稿を参加者に共有するとともに、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の馬渕俊介 シニアアドバイザーより、GFFの取組みについてお話しいただきました。会合の要旨は、以下の通りです。

 


 

馬渕俊介氏は、GFFの強みとして「国際開発協会(IDA)をはじめとする世界銀行の資金がより効果的に保健セクターに活用されること」、「GFFと世界銀行が各国の政府を裏方としてサポートすることによって、多様なパートナーが国家戦略に高い整合性を持って支援を実施できること」、「財務省と世界銀行の関係性を生かすことによって、保健財政改革が効果的に推進されること」、「国家保健戦略に対する国によるモニタリング・分析システムが強化されること」を強調しました。

 

また、以下の点において、日本の国際保健におけるビジョンがGFFの目指す方向性と強い整合性を有していることを説明しました。

  • プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)と保健システム強化を通じた、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進
  • 保健財政改革のための保健省・財務省の連携強化
  • 国内の多様な組織間の連携の促進
  • 二国間・多国間援助の連携の促進
  • PHCシステムの強化を通じた、コミュニティによる感染症対応への貢献

その上で、GFFは日本のグローバルヘルスのビジョンを推進する上で重要なパートナー組織であることを強調し、「今後GFFに対する支援の強化を通じてドナーとしての影響力を高めていくことは、日本にとって費用対効果の高い投資と言える」と述べました。

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